「パニック発作では死なない」とよく言いますが
私はパニック障害ではないですが(パニック発作を起こす事はほぼないので)そう言った発作を起こすのではないか?と言う事への予期不安が強いです。
最近[不安への対処法]と言った記事を読んだのですが、大雑把に言うと「パニック発作で死ぬことはないし、放っておけばそのうち治まるのだからパニック→治まるをくり返して体に大丈夫と言う事を染み込ませていけばいい」といった内容で(要は暴露療法のような物ですよね)
正直「そういうことじゃない!分かってない!」と思いました。
内容としては現実であり事実なのだと思います。人間の体や不安の仕組みから言っても正しいのでしょう。
けど書いてる人は実際そういう目に遭った事ないからそう簡単に言えるんだと思います。仮にあったとして、「自分はこの方法で克服したから他の人も皆できる!」と思っているか。
「そっかー死ぬ事はないのか、安心!」で済めば誰も悩みません。それで気が楽になる人もいるかもしれませんが、大概の人は死ぬ・死なないに関わらずあの恐怖を味わいたくないからそれらになる事を避けると思うのです。
理論上、不安・恐怖は「そうなりたくない!」と避けるから増幅するといいます。それも現実的に言えば事実でしょう。
けど分かっていてもそれが簡単に出来ないから困っているのです。
それを「死ぬことはないし、放っておけばそのうち治まるから大丈夫」と言われても、現実的には正しいのに、当事者からしたら机上の理論も同然です。当事者の心境を全然考えていない。
「慣れるために映画館へ行き、途中で逃げ出せないよう出口から遠い真ん中の席へ座りましょう。水も薬も待って行ってはいけません。発作が起きてもひたすら耐えましょう。映画が終わる頃には治まっているでしょう」
と書いてあって阿呆かと思いました…
これで克服できる人も居ると思いますよ、これで「出来た!大丈夫だった!」と[成功体験]として認識出来る人なら。
途中の恐怖より成功体験としての印象が強いのなら。
私は、大抵の人は[成功体験]としてより途中の[死ぬほどの恐怖]の印象が強いんじゃないかと思いますけどね…。
と言った、愚痴のようなお話でした。
間違ってない。正しい。理にかなってる。のに机上の理論のような話。
心の問題は一筋縄ではいきません。