「浮かんで通る」と言う事
以前、他の方のブログを読んでいて「浮かんで通る」と言う言葉を知りました。
元は[不安のメカニズム]という本に出で来る言葉のようです。
つまりは不安をそのままにしておくと言う事です。個人的な見解としては森田療法と同じ考え方だと思います。
不安は戦おうとしたり無理やり押さえつけようとすると、より不安が増す、と言うのは有名な話です。どうにかしよう!と思えば思うほどそこに意識が向くからです。
これは引き寄せでも同じ事が言えると思います。意識を向けたものが現実化する訳ですから、【不安!!】に意識を向けていれば不安を体現する現実が作られる訳です。
私は以前、この「浮かんで通る」を実践しようとしました。不安はあるままにして行動しようとしたのです。
それで何度か成功した気もしますが、それは私にとって自信にはなっていきませんでした。出来た時こそ「出来た!」とは思うものの、次の日になれば「昨日はうまくいったけど次もうまくいくかは分からないし・・・」と不安は消えなかったのです。
家を出る時はいつも不安でした。それでも「大丈夫!最初はいつも不安だけど大抵は段々慣れてくるし、もしかなり不安になっても[浮かんで通]ってやり過ごせばいいんだ!」と思って出掛けていましたが、1ヶ月ほど前にそれではやり過ごせない程の恐怖に襲われ、道端で動けなくなってしまいました。
それでも「浮かんで通る」や森田療法的考えでは「そのままにして行動をする」のが[正解]だったのでしょうが、私には出来ませんでした。正直それどころではなかったのです。
それを機に、私は不安ながらも何とか乗れていた電車に乗れなくなりました。その恐怖に陥った場所が電車で3駅ほど行った先だったので。
「もうあんな怖い思いしたくない!!」と言う気持ちが非常に強かったのです。
けれど「浮かんで通る」や森田療法的考えでは、それでもそれを持った上で行動しなければなりません。
確かに回避行動をし続けていれば行動範囲が狭くなったり、引きこもりになってしまう事もあるでしょう。
しかし私の場合は上記の事をしていても徐々に行動範囲は狭くなりましたし、辛くても「やらなければいけないんだ」「行動しなければいけないんだ」と言う義務感、強迫感が苦しかったのです。
「もうあんな思いしたくない」
「でも治るためには行動しなければならない」
の間で葛藤していました。
そしてそれなりに行動をし、その上で行動範囲は狭くなり、葛藤し、苦悩し
そこに引き寄せの法則、潜在意識の知識などを総合した結果
「もう、今は頑張らなくていいや」
と言う結論に達しました。
「治るためには行動しなければ」「辛くても直面せねば」と言うのをやめてみる事にしたのです。
なぜなら私の上記の行動は常に不安に駆られての行動でしたし
「もうあんな怖い思いしたくない!」と言う強い思いがあるのに、それを無視して
「でもやらなきゃいけないんだよ?!」「やらなきゃ駄目じゃない!!」と無理強いするのは、自分を大切にしているとは言えないと思ったからです。
不安は心や思考から来るもの。ならばその元にある心を大切に扱ってあげれば、自然に快方に向かっていくのでは?と思ったのです。
長くなってしまったので、今回はこの辺で。