真実とは何か?
「体に良い食事とは何か」と言うお話です。
世の中色々な食事法があります。
以前行っていたクリニックは「血糖値の乱高下により過度な不安やパニックが起こる」と言う考えで糖質制限を推奨していました。
また、MEC食と言うものがあります。肉(Meat)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)の頭文字を取ったもので、簡単に言うと良質なたんぱく質である肉、卵、チーズさえ食べていれば健康になると言った感じです。
あと最近よく耳にするようになったヴィーガン食。これは動物由来の物を一切摂らないと言う考え方で穀物、野菜、果物、きのこ類、海草等を食べるみたいです。
どれもみんな「この食事で健康!」と言います。
糖質制限とMEC食は似てる部分がありますがMEC食とヴィーガン食は正反対の主張ですよね。
どちらが正しいのでしょうか。どちらを実践すれば「本当」に健康になれるのか。
答えは・・・分かりません。
絶対的な真実はないと思うからです。
糖質制限で健康になった人は「糖質制限こそ至高!」と言うでしょう。
MEC食で健康になった人、ヴィーガン食で健康になった人は「MEC食こそ至高!」「ヴィーガン食こそ至高!」と言うでしょう。
Happyさんのマンガ「幸せの教科書」と言う本の一文で「人はそれぞれ自分の体験した「真実」と言う名の「正しさ」を主張してる」と言う言葉があります。
世の中の食事法、健康法もそういうものなのではないでしょうか。
勿論、長年の研究で科学的や医学的に証明されている、と言う事はあります。それらが間違っているとは思いません。正しいと言う「結果」が出て、正しいと言う「根拠」があるのでしょう。
では、それを実践すれば誰一人例外なく「同じ結果」が出るのでしょうか。
ラーメンが大好きな人が糖質制限を奨められ、「大好きなラーメンが食べられないストレス」は精神にどんな影響を及ぼすでしょうか。
私は以前緑茶をよく飲んでいて、それを医師に話した所「そんなに飲むのはカフェイン中毒だから緑茶はやめなさい」と言われノンカフェインのお茶を数ヵ月飲んでました。ですがカフェイン中毒と言われた割にはカフェインをやめても何の支障もなく、かと言って何の健康的メリットもありませんでした。
飲んでも飲まなくても体感として良いも悪いもない。
そうすると緑茶をあえて避ける必要もない。なので今では普通に飲んでます。
「緑茶のカフェインは体に悪い」
「緑茶はカテキンやビタミンCが豊富で体に良い」
対極のこの言葉、どちらかが正しく、どちらか間違いでしょうか?
物事には色んな側面があると思います。
自分の体や心と相談して、自分にとって良いものを「選択」していきたいですね。
そしてそれらを選択できる『自由』が、私達にはあるのです。